良かれと思ってというお節介
今日は、コミュニケーションのことについて書いてみます。先日、職場でおせっかいな方がいて困っているという相談を受けました。そのことについて簡単にまとめてみようと思います。
「良かれと思って」というのは、他者の求めていることを理解していないのにもかかわらず、「これが必要だ」と勝手に思いこんで、頼まれてもいないことを自分の価値感や正しいと思い込んでいることを相手に押し付けている可能性があります。
アドバイスを求められていないにもかかわらずアドバイスをしようとする人も同じです。アドバイスという行為は、相手を下にみている、自分の方が知識や情報を持っているという言う風に思っているからする行為なのです。マウンティングをとりたいという心の現れかもしれません。
本人は、相手の為にと(良かれと)思ってアドバイスをしているかもしれませんが、求められていないにもかかわらずアドバイスをする行為というのは、自分が正しいと思い込んでいることに、相手を近づけようとする行為であり、相手のためというよりも、深層では「相手を変えたい」というその人の欲求を満たそうとしているだけなの行為かもしれません。
では、このような方が周りにいる場合には対応はどうしたらよいでしょうか。良かれと思ってというのは、本人は悪気がないというのが、ちょっと厄介なところ。
そのため、相手のお気持ちを配慮する意味でも、一旦そのような気持ちを受けとってあげるといいですね。たとえば、「ありがとうございます。けど、自分でできますので大丈夫ですよ。」とか「○○さんはそう思っているのですね。」とか「そうゆう考え方もありますね。」という対応ををすると、スムーズになりそうですね。