完璧主義について【完璧主義を手放す方法】

完璧主義の特徴について、
完璧主義者が苦労することについて、
完璧主義者の特徴的思考について3回に渡り書いてきました。

今日は、完璧主義を手放す方法について書いていきますね。

私自身、かなりの完璧主義者でした。昔はそれに気が付いておらず、しかし振り返ってみると「完璧主義を手放したら楽になるよ」という間接的なメッセージは様々な人に言われてきたなあと思います。

しかし残念なことに、私自身のコップが上向きになっていませんでしたので、
全てスルーして生きてきたのですよね。今になって思うのは、人生の先輩方のありがたい助言だったなんだなとつくづく思います。

自分のコップが上向きになっていない状態ですと、どんなに素晴らしいアドバイスだとしても、何も入ってこないんですよね。
仏教でいうと、弟子の準備が出来た時に師が現れる」ということだ思います。

さて、手放す方法というのは、これは「気づき」と「行動」しかありません。
心理学で言うと、認知行動療法になります。
療法っていうと、堅苦しいですが、自分でもお試しできる堅苦しくない方法を書いていきますので、引き続きお読みいただければと思います。

①自分の白黒思考に気付こう
白黒思考というのは、ゼロ、ヒャク思考とも、全か無か思考と言ったりしますね。
要するに、99点ならば0点と一緒！みたいな極端な思考になります。
完全完璧でないと、失敗！という思考です。

この思考があるということに気が付き、それを手放して行くことが必要です。
自分の頭の中のおしゃべり、自分への声掛けを変えるということです。

「ああ、私は、また白黒思考の発想をしている。
70点でもいいよね。頑張ったんだから！」という声掛けに変えるということです。

これを変えていくことによって、多大なる恩恵があります。

それは、たとえば、誰かにたったひとつ指摘された時に、「ああ、私は何てダメな人間なんだ！」という思考が、「そこは間違えてしまったけど、直せばいいよね！」とか、「一つや二つ、ミスがあるのは当然！教えていただき感謝！」となるわけです。

この極端な思考は、自分や人を見る目にもかかわってきます。
ちょっとしたイヤな一面が見えると、「あの人は本当の性格が悪い！」とか「あんな変な人いない」などという発想になり、それは自分自身に対してもそのような見方をしてしまいます。

1，2人に嫌われたのに、「私はみんなに嫌われている」とか「誰もわかってくれない」
などという極端な思考になりますので、
そんな時には、「本当にそうかな？」と自分に問いかけてみるといいですね。

②ねば、べき思考に気付き、手放そう
自分にも他人にも完璧を求める完璧主義者は「○○せねばならない」とか「○○するべき」という思考が多くなります。
なぜなら、自分が無理をしたりして守ってやっていることを他者が守っていなかったりすると、許せないからです。
「私も我慢してやっているのだから、あなたも我慢しなさい」という思考に陥っています。

これも自分と生き方を苦しめる思考になりますので手放していくと良いでしょう。

自分がでれだけ、ネバべき思考を持っているのかを洗い出してみるといいですね。
そして、「それは本当に必要なのだろうか？」「必要ならばなぜ必要なのか」を考えてみると良いと思います。

③良いところを見つけ、悪いところには目をつぶる練習をしよう
完璧主義者は、自分自身が幼少期の頃、マイナスな点ばかり指摘されてきたことが多い為、それをそのまま引き継ぎ、悪いところに目をつけがちです。そのため、自分や他者のいいところには気付かず、マイナスなる悪いところばかりが目についてしまいます。

これに気が付き、自分の出来なかったことよりも出来た点を見ていく。他者に対しても同じく、いいところに目をつける。それによって、自分のことも他者のことも少しずつ好きになっていくことでしょう。

④自分の思考以外にも様々な考えがあることを理解しよう
人は、様々な考え方があります。自分の言っていることは自分からしたら正しいかもしれませんが、他者からしたらそれは不正解の場合もあります。色々な考え方があるということです。